今こそ見直したい！子どもの力を育てる「そろばん」の魅力

2024年、ベネッセの調査によれば、子どもの「新しく始めたい習い事」ランキングではプログラミングやダンスなどの現代的な習い事が人気を集める一方で、保護者世代には「そろばん」が根強い支持を得ていることが明らかになりました。

出典：ベネッセ教育情報サイト｜2024年3月29日子どもの習い事トレンド

とはいえ、現代の子どもたちにとって、そろばんは少し「古い」印象があるかもしれません。しかし実際には、そろばんには今の時代だからこそ必要な力を育む可能性が秘められているのです。本記事では、その魅力と効果について解説していきます。

1. 圧倒的な「計算力」と「暗算力」が身につく

そろばんの最大のメリットは、計算のスピードと正確さです。数字を珠に置き換える訓練を繰り返すことで、自然と「暗算力」が身につきます。

そろばん経験者の多くが「計算ミスが減った」「繰り上がり・繰り下がりに強くなった」と実感しており、算数の土台づくりとして非常に効果的です。小学校の計算問題だけでなく、中学・高校での数学力にも直結します。

そろばんは単なる計算ツールではありません。実は、右脳を刺激する学習法でもあります。

珠を頭の中でイメージして動かす「イメージ暗算」は、視覚記憶や空間認識力を鍛え、右脳の活性化を促します。この力は、図形問題や芸術的センス、直感力にもつながります。

また、瞬時に数を読み取る「フラッシュ暗算」は、記憶力や反射神経を鍛えるトレーニングとしても優れており、学習以外の場面でも集中力を高める効果があります。

そろばんでは、珠の動きと数字の変化を関連付けて理解する必要があります。この「手の動き」と「数的理解」を同時に行うことで、論理的な思考力が自然と育まれます。

さらに、級・段の取得や大会への挑戦など、目標をもって継続的に努力する姿勢が養われることも大きなメリットです。地道な努力が結果に結びつく成功体験は、他の学習やスポーツにも活かされる“学びの土台”となります。

そろばんは、3歳〜小学校低学年のうちに始めることで、最も効果を発揮すると言われています。

手先の器用さが伸びる時期にそろばんを導入することで、脳と指先の連携がスムーズになり、学習習慣の定着にもつながります。また、「机に向かう習慣」や「課題をやり遂げる力」が自然と身につくため、他の教科学習の準備としても非常に有効です。

そろばん教室は、比較的月謝が安価な場合が多く、他の習い事に比べて費用負担が少ない点も魅力のひとつです。

また、上達の成果が「段・級」や「タイム」「正答率」などで明確に見えるため、子ども自身のモチベーションにもつながります。「やればやるだけ成果が見える」習い事なので、継続しやすく、自信にも直結します。

そろばんで培った暗算力や論理的思考は、中学受験や高校受験の算数・数学だけでなく、国語や理科の思考問題にも良い影響を与えます。

さらには、社会に出てからもその効果は絶大です。そろばん経験者は、会計処理や数値管理に強く、正確性を求められる職業において重宝される傾向があります。

そろばんは、アナログなツールでありながら、現代の教育に必要な要素を多く含んだ「理想的な習い事」です。

子どもの将来に本当に必要な力を育てたいと考える保護者の皆さんにこそ、そろばんをおすすめしたいと思います。

ぜひ一度、近くのそろばん教室やオンライン体験をのぞいてみてください。